多分今年最後の投稿…かと。
今年は色々ありがとうございました
来年もよろしくお願いいたします。
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使途編8章
chapter-2 相反する一つ
=全体MAP・オープニング=
あの日、あの時、マクダレーナ様は勝利した。
紋章を揃え、神への復讐を果たす。マクダレーナ様の悲願が叶った日だった。
同胞に一人が壊れもしたか、それは些細な事だ。
その勝利をなんの奇跡か覆された。そこまではいい。
我らは役割を終えたはずだ。だが、我らアポストルは生き残っていた。
これではダメだ。マクダレーナ様が存在しなければ、私がここにいる意味がない。
私がいるのならばマクダレーナ様がいなければならない。ならば、私はマクダレーナ様をよみがえらせよう。
我らも奇跡を求めよう。ありえぬ勝利があるのなら、あり得ぬ再会もあり得よう。
運命も、星の廻りも、我らに微笑まぬ道理はない。
/
その日、私は目覚めた。
我らアポストルに安息の地はない。
人間たちの怒りは妥当なものだ。
しかし、私たちは生きている。
だから、せめて、この過酷な世界に生きる同胞たちが平穏に生きていく事が出来るように。
私はその為にこの命を使いたい、
■オープニング1
ムサシ「ありがとうっス、フローレさん。抜け道、教えてもらって。ここ、王族用の抜け道っすよね?もう戦闘は始まってどうしようかって思ったっすけど、おかげで城内に行けるっす」
フローレ「気にしないで。それから私は、別行動をとらせてく貰う」
ムサシ「なんでっすか、いきなり!?」
フローレ「もう十分頭は冷えた。
望まれてないかもしれないけど、それでもカーティス王、お父様を見届けないと。せめてそれぐらいは」
メルツェル「……一人で大丈夫か?」
フローレ「大丈夫だ。もう世話を焼く必要はない」
メルツェル「そいつは何より」
シャルティエル「……そうか、頑張れよ」
フローレ「そっちもね」
■拠点会話
なし
■拠点買い物
なし
■戦闘準備画面へ
■戦闘前会話
玉座の部屋前
ムサシ「この先にレアさんが…」
シャルティエル「……」
シャルティエル、一歩前へ出る。
ムサシ「シャルさん?」
シャルティエル「いるんだろう?アポストル」
ミケイルとガリアント、スッとIN
ムサシ「こいつら!」
ガリアント「……」
ミケイル「ようやく来たか、女神の直系!貴様がここにくると確信していたとも。」
シャルティエル「アポストル……!」
ミケイル「女神の直系!貴様と私は目的は違えど共にマクダレーナ様を求める同士!
マクダレーナ様再臨をここで共に祝おうではないか!」
シャルティエル「悪いが、断る。」
ミケイル「なに?」
シャルティエル「今、俺が用があるのはレアだ。マクダレーナじゃない」
ミケイル「レアゾンにか?あの出来損ないは自らの性能を超えマクダレーナ様の器となる栄誉を得たのだ。そして自ら、マクダレーナ様の器となる事を良しとしている」
シャルティエル「……アイツがそれを、受け入れたって言うのか?」
ミケイル「そうとも。……私とてレアゾンが惜しくない訳ではない。
だが、レアゾンが固有の人格を得た事。レアゾンの殉教の旅を終え、憎しみを受け入れた事。そして貴様がここに現れた事。その三つの奇跡が起こった。
すなわち、マクダレーナ様の復活が、祝福されたものである証。ならばもはや、止まるつもりなどない」
シャルティエル「奇跡?あんなものは面倒な偶然だ。はっきり言うが忌々しくさえある。きっとお前はそんな理由がなくてもきっと止まらなかった」
ミケイル「貴様はレアゾンとの出会いを忌々しいものだと?」
シャルティエル「そうだ。出会わなければよかったさ。もし、レアに出会わなければ俺は、復讐に身をゆだねることが出来た」
ミケイル「貴様のマクダレーナ様に対する情念は一切変わっているとは思えんがな」
シャルティエル「当たり前だ。変わる理由がない」
ミケイル「レアゾンの意思も固まったといった。なぜマクダレーナ様を求めない」
シャルティエル「あいつも俺も、自分勝手なのはお互い様だ。お前は違うのか」
ミケイル「全てはマクダレーナ様の為。それが我らアポストルの唯一の存在価値、その為に作られ、その為に生きた。貴様には分らぬはずがない」
シャルティエル「―――」
ミケイル「―――意外だったな。これほどまでに意見が合わぬとは」
シャルティエル「……それに関しては同感だ」
ミケイル「ならば致し方なし。貴様の血で混沌の宴に彩を加えよう。ゆくぞ――女神の直系」
シャルティエル「決着をつけるぞ。アポストル」
シャルティエルとミケイルのいる側と、4人の仲間とガリアントの側が分断される。
ムサシ「シャルさん!」
シャルティエル「あいつの相手は俺がする。ムサシ、お前は」
ムサシ「こっちの事は心配いらないんで。こっちも意地でも勝つっす。」
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アリナレイド「こんな私ですが…少しは希望を持ってもいいでしょう?」
コメット「私はシューター撃てれば何でもいいけどねー。でも、出来たら勝ってね」
メルツェル「好きにやれ。見届けてやる」
ムサシ「さあ!行くっすよ。」
ガリアント「………」
■戦闘
味方ユニットが5人となる。
ムサシ、コメット、アリナレイド
勝利条件:ミケイルの撃破
敗北条件:シャルティエルの死亡
敵:アポストル、残滓の魔物
アポストル
レベル:10
クラス:スナイパー
持ち物:銀の弓 特効薬
HP:40 力:13 魔力:10 速さ:15 技:18 守備:12 幸運:5 魔防:10 体格:14 移動:6
アポストル
レベル:10
クラス:ファルコンナイト
持ち物:銀の槍 特効薬
HP:40 力:12 魔力:10 速さ:18 技:15 守備:9 幸運:5 魔防:12 体格:14 移動:6
アポストル
レベル:10
クラス:バーサーカー
持ち物:銀の斧 特効薬
HP:40 力:18 魔力:10 速さ:17 技:12 守備:8 幸運:5 魔防:6 体格:16 移動:6
アポストル
レベル:10
クラス:勇者
持ち物:銀の剣 特効薬
HP:40 力:15 魔力:10 速さ:16 技:20 守備:11 幸運:5 魔防:10 体格:14 移動:6
ヘイル×4
レベル:14
クラス:ヘイル
持ち物:ルナ
HP19 力0 魔力24 技10 速さ0 守備1 幸運0 魔防1 体格15 移動6
ヴァナルガンド×4
レベル:14
クラス:ヴァナルガンド
持ち物:残滓の牙 レベル- 威力5 命中90 必殺0 射程1 重さ0 消耗しない/相手の守備を無視する
HP25 力8 魔力0 技12 速さ18 守備5 幸運0魔防5 体格10 移動6
ミドガルズオルム×2
レベル:15
クラス:ミドガルズオルム
持ち物:
HP40 力3+12 魔力5+12 技0+12 速さ5 守備0+15 幸運0 魔防1+20 体格20 移動5
戦闘力:
:攻撃力30 命中124 攻速5 回避10 必殺0 必殺回避0 防御15 魔防21
武器
残滓のブレス レベル☆ 威力15 命中100% 必殺0 射程1 重さ0 消耗しない/相手の守備を無視する(力依存)
BOSS:ミケイル
クラス:賢者
レベル:14
HP:40 力:10 魔力:16 速さ:13 技:14 守備:15 幸運:5 魔防:15 体格9 移動:8
所持品:エンティクス
エンティクス 理☆(ミケイル専用)威力10 命中90 射程1〜2 必殺5 重さ7 回数--
ミケイルの執念が生んだ魔道書。相対する相手を制御する力を持つ。
武器レベルがS以外の武器と戦った時、相手の攻撃力を半分にして計算する。
相手方の攻撃力が40、装備者の防御力が20の場合
40-20=20÷2=10 ×
40÷2=20-20=00 〇
エンティクス:攻撃力26 命中120 攻速13 回避31 必殺12 必殺回避5 防御15 魔防15
BOSS
ガリアント
クラス ドルイド レベル14
HP40 力10 魔力21 技17 速さ15 幸運6 守備13 魔防20 体格5 移動6
闇S 杖A
所持品 アン・フォーリンス リライブ
地形効果:エンチャント・スペリオル(HPが0にならない)
アン・フォーリンス
闇A 威力9 命中95 射程1〜2 必殺0 重さ5 回数--
標的を魔力で押し潰し、特別な力を反転させる闇魔法。
戦闘時、敵の+されたステータスを-扱いにして計算する。
元の魔導書に追加する形でアップデートされている。
戦闘力
アン・フォーリンス:攻撃力30 命中132 攻速15 回避36 必殺13 必殺回避6 防御13 魔防20
◆敵増援
なし
・宝箱
マスタープルフ
5000G
勇者の斧
ライブリング
■攻略情報
シャルティエルVSミケイル
片方は
武器はアステル以外を使った場合、ダメージが通りにくいのでアステルを使用する事になるだろう。
(なお、仕様上ヴォルフバイルでもダメージは普通に通る。)
奥義と必殺が同時に出た場合、1ターンで終わる。
ガリアント他4体のアポストル及び、ヴァナルガンドは移動しない。範囲内に入った場合攻撃を開始する。
ガリアントとアポストルはHPが半分を切った場合即座に撤退する。
だが、それなりに強く不用意に手を出すのは避けた方がいいだろう。
あまり欲を出さずに、向かってくる敵だけに応戦するのが無難。
シャルティエルVSミケイルの決着を待てば問題はない。
■ボス初戦時
◆汎用
ガリアント「…………」
◆ミケイル(ゲーム中に表示されることはない)
ミケイル「全てはマクダレーナ様復活の為に!この戦いを捧げる。貴様も光栄に思うがいい」
◆ボス特定会話
◆ミケイル×シャルティエル
ミケイル「我がエンティクスの前に、貴様ら人間如きのなまくらが通用すると思うな!」
シャルティエル「どうかな?」
ミケイル「なるほど。人器か。ふ、ははは」
シャルティエル「…何がおかしい」
ミケイル「貴様はそれの価値を知らぬのか?」
シャルティエル「貴様が何を知っている」
ミケイル「やはり知らぬか。人器の政治的な価値を。貴様を倒し我が手に加えさせてもらう」
■ボス撃破時
◆ミケイル
エンディングに移行する為参照データなし。
◆ガリアント
撃破されないため参照データなし。
■エンディングノベル
武器の差はわずか。優位を破られたミケイルの動揺も早々に回復し、ほぼ互角の戦いが
長く、本当に長く。その戦いは続いていた。永遠に続くただの意地の張り合い。
いや、二人にとっては一瞬だっただろうか?幾度の刃と、幾度の術が交差する。
威力を絞った魔力弾を水平に連射し、壁際へ追いつめる。シャルティエルはアステルを盾に走りながら壁を蹴り上げ、跳躍。回避と同時にそのままミケイルへ強襲する。
ミケイルの攻撃は終わり、再度の攻撃を行う“タメ”が必要となる。突撃してくる敵を躱さない。否、躱す必要がない。
何故なら既に攻撃は終わっていたのだから。既に展開されていた…戦闘の間に壁に刻み込んでいた術式を起動し、シャルティエルへ向かって魔力の魔術の弾丸が襲い掛かった。
それを防ぐのは容易。アステルを構えて防御する。だが、問題は視界を防がれたことと
「これで終わりだ、女神の直系!」
防御の位置を見切り、今現在放つことのできうる最大の一撃をシャルティエルの心臓へ向けて叩き込む。
空中では回避はできない。視界が防がれ、絶え間なく弾丸が襲い掛かっている状況では防御の位置をずらすことも難しい。
「なっ!?」
シャルティエルは右腕で、直接その術を躊躇いなくつかみ取り、そのままそらす。
「ッ…アステル!!」
焼け焦げた右腕の痛みに耐えて、人器の名を喚ぶ。
瞬間、シャルティエルは物理法則を無視して空中で加速し、再びミケイルへ強襲する。
「ッ!」
シャルティエルは己の奥義を、尽くす。
現在を司る斧。その一撃はミケイルを守る魔術の強化を打ち砕く。
「まだだ!」
ミケイルは体勢を立て直し、再度の攻撃を試みる。
が、2撃目。着地の衝撃を利用し、ミケイルの右腕を吹き飛ばし反撃の芽を摘み致命的な隙をこじ開ける。
――開いた隙に叩き込んだ3撃目。アポストルの躰を打ち砕いた。」
「バカな……。貴様、何故だ。何故だ!?これを逃せばマクダレーナ様には、二度と!」
致命の一撃を受けてなお、ミケイルは限界を超えて崩れ落ちる事はない。
アポストルとしての使命か?それともただの機能か、ミケイルにとっては理解していない部分で致命傷に耐えていた。
「こんな奇跡は、二度とない。そんな事は分かっている……分かっているんだ」
「ならば、何故だ!?」
マクダレーナが復活する。その奇跡ともいえる機会に、
憎む者も、愛す者も。マクダレーナを何かで代替する事も、思い出とする事も、新しい意味を見出すことも、この二人にはできなかった。それは、未だ一片たりとも変わっていない。
「――俺はあいつは友だ。あいつをマクダレーナにはさせない。」
この二人に差があるとすれば、大いなる理想の前に、当たり前の事を思い出せていたか。ただ、それだけの事なのだろう。
よほどの狂人でもない限り、友や同胞は出来る事ならば犠牲にしたくはないのだから。
その答えがミケイルにどのような心象の変化をもたらしたかは分からない。
「……行けばいい。そして…そして……」
ただ、ミケイルはその身を引いた。致命的なダメージを受けた体を必死で動かし、影へと消えて行く。
「――――」
シャルティエルはただそれを見送る。そして。
ぐらりと、崩れ落ち――
「シャルさん!」
ムサシに、受け止められていた。
To be continued……