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使徒編6章 終わりの記録

2019/09/16 (Mon) 15:39:17
使途編6章 終わりの記憶

=全体MAP・オープニング=

大陸歴910年
ラニア王カーティスはマクダレーナ教団と通じ、ラニア王国正当後継者トリフォニア王女の暗殺を試みた。

情報をいち早く察知したエクウェスはトリフォニア王女暗殺を阻止に成功。ラニアを憂うトリフォニア王女の元、教団とつながるカーティス王の追及を開始した。

エクウェスはマクダレーナ教団総本山、旧ケレス城跡へその戦力を向けた。

◆オープニング1

ラニア城・玉座
一枚絵:玉座と銀色の腕

ミケイル「準備は整った。アンディは失ったが、無事完成したよ。アガートラム…マクダレーナ様再臨の為の最後の鍵が」

カーティス「……だが今、器は手元にはないのだろう?」

ミケイル「お前が気にする事ではないよ、カーティス。運命と星の廻はマクダレーナ様のご帰還を望んでいる」

カーティス「ならばいい。他国の介入今ならばまだない。」

ミケイル「ラニア王都を手中に収める。それが我らの新たなる始まりだ。貴様にも役に立ってもらうぞ、カーティス」

カーティス「無論だ。再臨が成されないのであれば、貴様らを支援してきた意味がない」

ミケイル「くく…もうすぐだ。もうすぐマクダレーナ様に今一度…」
ミケイル去る。

カーティス「お前の目的はお前一人の物だよ、ミケイル。お前はすでに人形ではない」

◆オープニング2

ムサシ「いやー、とんとん拍子っすねえ。教団への手入れもエクウェスの本隊が向かってるっすし。これはこの国から教団を追い出すのも秒読みっすねえ」

シャルティエル「そうだな。何よりだ」

ムサシ「シャルさんも教団の方へ行けばよかったっすのに。」

レア「実際どうなの?その辺

シャルティエル「連中は気にくわないが、国の一大事なんだろ?じゃあ、私怨を交えるべきじゃない」

ムサシ「…」

レア「…」

トリーシャ「それは、……どうしました?」

ムサシ「いや」

レア「ねえ」

ムサシ「ずいぶん余裕出てきたもんすねえシャルさん」

レア「うん。ちょっと感心しちゃう。なんかお姉さん嬉しい」

シャルティエル「……なんなんだよ」

レア「冗談じゃなくて、本当にうれしいんだよ。私は」

トリーシャ「……」

シャルティエル「なんでここにいるんだ?王女様は」

トリーシャ「いちゃ悪い?」

ムサシ「俺みたいな末端には知らされてないすけど、エクウェス的には今回の、教団への糾弾に王女様を連れてく気はなかったみたいっすけど?」

トリーシャ「私が行っては個人的な復讐になりかねない。
教団もまた救いを求める民であったはず。それを国の為ではなく怒りや憎しみで征伐する王がいてはならない。……国とは民と共に作り上げる物であり、王とは万民を照らす太陽でなければならないのは、勿論ですが…」

ムサシ「大丈夫っすよ!フェードルさんも、アレックスさんもシェリカさんもディルカさんも、ラニアの英雄勢ぞろいっすから。マクダレーナ教団も目じゃないっすよ!」

トリーシャ「それは、無論信用していない訳ではありませんが…」

シャルティエル「王なんだろ?座して見守る事も覚えたらどうだ」

トリーシャ「貴方は、」

レア「まーたシャルは言い方キツイんだから」

トリーシャ「…!」
トリーシャ、レアから距離を取る。

レア「フォローしたのに何で避けられるの!?酷くない!?」

シャルティエル「気持ちは分かる」
シャルティエル、分かり顔。

レア「なーによう、二人してぇ!人の顔見てそんな微妙な顔しちゃってさあ」

トリーシャ「あ、いえ。少しびっくりしてしまって。どうしても…その顔は苦手で」

レア「ふふ……」
シャルティエル「いじりがいがあるって顔に書いてあるぞ」

レア「あ、バレた?」

トリーシャ「…」

レア「短い間かも知れないけど、楽しくやりましょ。王女様」

ムサシ「そっすね。とにかく飯行きましょうよ。美味い店見つけたんすよマジで」

■拠点会話



◆シャルティエルの絵

ムサシ「スケッチブック、見てもいいすか?」

シャルティエル「なんで見せなきゃいけない」

ムサシ「いーじゃないすか。それとも何か見せたくない理由でもあるんすか?」

シャルティエル「……勝手にすればいい」

ムサシ「ありがとっす。風景画が多いっすねえ、お、レアさんっすかこれ」

シャルティエル「たまには人物画を描く事だってある」

ムサシ「ふんふん。えーと、このページは、下書き?これは…風景画、にしてはなんか…余白が妙というか」

シャルティエル「……もういいだろう」

ムサシ「あっはい。俺、シャルさんの絵、けっこー好きっすよ。だからまた見せくださいね。」

シャルティエル「考えておく」

◆憎しみの器

レア「ねえ、トリーシャ。一つ聞きたいんだけどさ。どうしてみんな、マクダレーナにこだわるの?」

トリーシャ「なぜ私にそれを?」

レア「いや、まあ、適任かなって。いい加減私だって気になるもん、この顔の何がそんなに気に入らないのか。シャルはちょっと、不用意に聞くの…って言うか教えてくれないだろうし」

トリーシャ「……」

レア「気難しいんだよー、シャルは。あなたなら下手な気遣いもなく、説明できるでしょ?」

トリーシャ「少し、乱暴な言葉使いになるかもしれないけど、それでも構わない?」

レア「大丈夫、この顔だしね。慣れてるよ」

トリーシャ「マクダレーナ彼女の力は凄まじいものだった。
マクダレーナの魔性は私の父、前ラニア王を篭絡しこの国を支配下に置き、更にはセイシェル5大貴族の半数以上を陥落した。その後も戦争を裏から操っていた」
トリーシャ、怒っているような悲しんでいるような表情。

レア「そこはまあ、なんとなく知ってる」

トリーシャ「マクダレーナはこの大陸にあまりに長く君臨し、あまりに多くの事象に関わり、それを歪めてきた。自覚の有無にかかわらずどれだけの人間が苦しめられたか」

トリーシャ「けれど、多くの人はマクダレーナと戦うことが出来なかったんだ。だって、多くの人が彼女の事を知ったのは、全てが終わってからだった」

トリーシャ「私だってマクダレーナと戦いたかった。でも少なくとも直接は戦えなかった。だからマクダレーナと直接戦うことができた英雄たちが妬ましくないといえば、嘘になる」

レア「――」
トリーシャ「――そんな顔をするんだ」

レア「そっちこそ」

――――――――――――――――――――

レア「ありがと、トリーシャ。ちゃんと、あなたの事教えてくれて」
トリーシャ「結局は自分の話しかできなかったけれど。少しは役に立てたならよかった。
貴女はマクダレーナとは違う」

レア「それは分かり切ってるでしょう?私あんなふうに狂ってる訳でも頭がいいわけでもないよ?」

トリーシャ「でも、ただの考えなしに見えるけど、もっと純粋で思慮は深いでしょう?」

レア「ふふ。そーかな?」

トリーシャ「貴女と話していると、ほんの少し憎しみが晴れたような気がする」

レア「いつか、いろんな蟠りが無くなったらいいのにね」



◆フローレ
フローレ「……」

メルツェル「……」

フローレ「お前は、行かなくていいのか?」

メルツェル「セイシェルの騎士団に、何なら独自に行動を起こしたラニア王国兵も同行してる。わざわざ俺が行く意味もないだろ」

フローレ「確かに、エクウェスはこの国の復興の役に立っている。この国の英雄をまとめ上げ。傭兵をまとめ上げた。けれど、それでは軍隊の代わりでしかない。」

メルツェル「随分気に入らない様子じゃねえか」

フローレ「かつてのラニアの大冬で、傭兵を持ち上げた結果がこれだ。マクダレーナに付け入るスキを与え王の死からの、国家の基盤が揺らぐまでとなった。そんな事も分からないのか。」

メルツェル「トリフォニア王女が戻ってきた。彼女ならば資質がある」

フローレ「一度全てを投げだした、あいつが?あいつがさっさと王位を継いでいれば、もっと上手くいっていたはずだ」

メルツェル「…………」

フローレ「今の王は、家柄に問題がなくて戦争の功労者であったとしても、王になるような野心も、資格もない。どんなに堕落しようと己の欲で王になるような人間じゃないけれど他に出来る人間がいなかった……ただ、それだけ」



フローレ「メルツェル、お前の動きはエクウェスの意図じゃない。…セイシェルの者だろう。お前は」

メルツェル「良く調べ上げたもんだな。ちなみにベルターナではなくセイシェルの者だと思った理由は?」

フローレ「ベルターナの人間であれば、私にこんな話を持ち掛けたりしない。となれば、ラニアに負い目があるセイシェル、だろう?」

メルツェル「ああ。半分はそれで正解だ」

フローレ「?」

メルツェル「瞳の奥に気品を持ち、現状を変えたいと願うその思い。俺はそういうのが好きなんだ」

フローレ「なんだいきなり」

メルツェル「ご褒美という訳じゃないが。こういう話を知ってるか?曰く、エクウェスを計画したのはカーティス王だという話を」

フローレ「そんな事!?あまりにも不合理だ。王は今教団と手を組んでいるんじゃないのか?エクウェスの推進を行っていたのは、今の大臣のはず。そんな事をするなら、なぜ、自分が作ったと喧伝しない?そうすれば…!」

メルツェル「俺にもよくわからん。今の大臣はどちらかと言えば今の王とは政治的に対立しているはずだが……ただな、王が真面目にエクウェスを疎ましく思っているのならばもっと圧力があってもおかしくない。最悪、ギルドの閉鎖命令を行えば。後は烏合の衆だ。
マクダレーナの復活を企んでいるのならば、いくら国民からの支持を得られなくとも関係がない」

フローレ「…」

メルツェル「どうだ?」

フローレ「……王の真意は直接確かめる。着いてくるか?」
フローレ、城に向かって駆け出していく。

メルツェル「おい!?いきなりか!?ああ、クソ、付き合ってやる!」
メルツェル、それを追いかけていく。



■拠点買い物

ドラゴンキラー×1
ドラゴンアクス×1
ドラゴンランス×1
エナジーリング×1
アルジローレ×1
鋼武器全て
きずぐすり

■オープニング
ラニア王都

ムサシ「いやあ美味かったすね、どうでした?皆さんは」

レア「うん、とっても」

シャルティエル「悪くはなかった」

トリーシャ「…」
唐突に騒がしくなる

レア「あれ?なにか…」

シャルティエル「喧嘩か?」
市民が何人も走ってくる

市民「う、うわあ!逃げろ!化け物だ!」
市民が逃げ去った後、続いてヴァナルガンドが追いすがっていく。

シャルティエル「っち!」

戦闘:シャルティエルVSヴァナルガンド
倒し損ねるがすぐさまレアが追撃を行う

戦闘:レアVSヴァナルガンド
ヴァナルガンドを撃破する。

シャルティエル「獣?…なんだこの手ごたえ…」

レア「…混沌の残滓?」

町中、マップいたるところに魔方陣が現れそこからヴァナルガンド、ミドガルズオルム、ヘイルが出現する。

・一枚絵
異形の竜、異形の四足の獣、ヒト型が闊歩し人を襲っている。
抵抗する者もいるが、今の段階では唐突の事過ぎて体勢を立て直すのも難しい。

レア「たぶん、これは教団の襲撃」

ムサシ「っていうかそもそも教団の仕業なんすかこれ!?嘘でしょ!?エクウェスのほとんどの戦力は教団の方に」

シャルティエル「だからだろ。」
ムサシ「なんでちょっと嬉しそうなんすか!?」

レア「多分アレは混沌の残滓」

ムサシ「はあ!?あれってあんなふうに人を襲うことあるんすか!?ただでさえ厄介なのに!ここはヴェルザンディじゃないんすよ!?」

レア「……出来る。」

ムサシ「分かるんすか?」

レア「確証はないけど、アポストルは混沌の残滓をある程度操れるはずだから。
マクダレーナから生まれたって意味ではアポストルも混沌の残滓も同じでしょ。だから教団が混沌の残滓を何とかできたんじゃない?」

ムサシ「結構な暴論に聞こえるんすけど!?とにかく、やること多いっすよこれ。」

シャルティエル「数は問題じゃない。王都を守る。行くぞ」

トリーシャ「いかなる困難が待っていようとも、私が逃げるわけにはいかないのです!」

■戦闘準備画面へ


■戦闘

勝利条件:市民を10人以上離脱させ、ボスを撃破する。
敗北条件:
敵:残滓の魔物 アポストル

ヘイル×10
レベル:14
 クラス:ヘイル
 持ち物:ルナ 
HP19 力0 魔力25 技10 速さ0 守備0 幸運0 魔防0 体格15 移動6

ヴァナルガンド×10
レベル:14
 クラス:ヴァナルガンド
 持ち物:残滓の牙 レベル- 威力5 命中90 必殺0 射程1 重さ0  消耗しない/相手の守備を無視する
HP25 力8 魔力0 技12 速さ18 守備5 幸運0魔防5 体格10 移動6


ミドガルズオルム×6
レベル:15
 クラス:ミドガルズオルム
 持ち物: 
HP40 力3+12 魔力5+12 技0+12 速さ5 守備0+15 幸運0 魔防1+20 体格20 移動5
戦闘力:
:攻撃力30 命中124 攻速5 回避10 必殺0 必殺回避0 防御15 魔防21
武器
残滓のブレス レベル☆ 威力15 命中100% 必殺0 射程1 重さ0 消耗しない/相手の守備を無視する(力依存)


BOSS:アムザラク
レベル:12
 クラス:ソードマスター
 持ち物:銀の剣
武器レベル:剣A 
スキル:
 HP:40 力:12 魔力:10 速さ:22 技:20 守備:10 幸運:5 魔防:10 体格:14 移動:6
地形効果:
戦闘力:
:攻撃力 命中 攻速 回避 必殺 必殺回避 防御 魔防
アポストルの一体。心に目覚めている。

◆敵増援
15ターン目まで各2体ずつ残滓の魔物が投入される。


◆同盟軍:市民 傭兵 ラニア兵

メルツェル
クラス:フォレストナイト
レベル7
持ち物:鉄の剣、鋼の弓 傷薬
HP:34力:12 魔力:5 速さ:20 技:18 守備:9 幸運:14 魔防:11 体格9 移動:8
剣B 弓A
属性:風

ラニア兵×4
レベル:10
 クラス:ソルジャー
 持ち物:鉄の槍
HP29 力8 魔力0 技10 速さ10 守備8 幸運3 魔防5 体格10 移動5

ラニア兵×4
レベル:10
 クラス:ソシアルナイト
 持ち物:てやり 鉄の剣
HP 力 魔力 技 速さ 守備 幸運 魔防 体格 移動

ラニア兵×2
レベル:10
 クラス:神官
 持ち物:リライブ 
HP19 力0 魔力10 技5 速さ12 守備5 幸運5 魔防10 体格10 移動5

ラニア兵
レベル:10
 クラス:魔導士
 持ち物:サンダー
HP22 力0 魔力12 技10 速さ10 守備7 幸運5 魔防10 体格10 移動5


傭兵×2
レベル:10
 クラス:傭兵
 持ち物:鋼の剣
HP29 力11 魔力0 技9 速さ12 守備6 幸運5 魔防3 体格10 移動5

傭兵×2
レベル:10
 クラス:戦士
 持ち物:鉄の斧
HP32 力14 魔力0 技8 速さ10 守備9 幸運5 魔防5 体格12 移動5

ラニア市民×20
レベル:1
 クラス:シビリアン
 持ち物:なし
HP20 力3 魔力1 技1 速さ2 守備0 幸運5 魔防1 体格5 移動5

■攻略情報
マップはラニア王都。エイル編3章を引き延ばしたようなマップ
残滓の魔物を退けつつ、市民たちの離脱を支援することになる。
味方も市民も
市民に対しては会話を試みることで救出が完了となる。2000G、あるいは100EXPを手に入れることができる。
ボスはアポストルのアムザラク、ソードキラーでサクッと行こう。
味方はマップの各地に配置されており、合流するには時間がかかる。

ミドガルズオルムは余裕があるとき以外は相手にしない方がいいだろう。
ヴァナルガンドは遠距離攻撃で削って、竜特効武器を使ってとどめを刺すのを守っていれば必要以上に苦戦することはないだろう。

ミドガルズオルムには竜特効が有効。
ヴァナルガンドには獣特効が有効。

■会話

◆戦闘開始時イベント

王城からフローレとメルツェル、そして複数のラニア兵が出現する。
フローレ「……」

メルツェル「おい、そんなにイライラするな」

フローレ「分かっている今は、戦う時。少しでも多くの人を救わなければ」

メルツェル「ラニア兵たちも力を貸してくれる。戦力をまとめて何とかするぞ」

◆フローレ→メルツェル(緑)

フローレ「お前も力を貸せ、セイシェルの騎士」

メルツェル「セイシェルの騎士、か。……まあ、良いぜ。言われずとも、だ」
メルツェルが青ユニットに。

■ボス初戦時

アムザラク「我は――目覚めた。アポストルは目覚めた」

アムザラク「刮目せよ――――我らの目覚めを。我らの力を」

■ボス特定会話

VSレア
レア「――アポストル」

アムザラク「不可思議、奇天烈、摩訶不思議」

アムザラク「…否、不確定の創造は、我らが母の偉大さの証。我もまた不確定の創造を行われし者」

レア「……」

アムザラク「その容貌、まさしく我らが母の現身。偶然から生まれた奇跡である」

レア「また、この顔の話?あなたも…アポストルも結局、マクダレーナの事が忘れられないだけじゃない」

アムザラク「無論である。我らは母の手足も同然。手足を動かす頭がなければ我らは真価を果たせない。貴様こそどうなのだ。貴様が特異な存在であることは理解しているはずだ」

レア「っ…く。……それでも、私が私であることには変わりがない」


VSアリナレイド
アリナレイド「アムザラク様、これは一体?あの魔物たちは?」

アムザラク「離反者か。これはすなわち、ミケイルの…我らの英知だ。」

アリナレイド「ならば、混沌の残滓はこの為に…?」

アムザラク「否である。これらはすべて、我らが母再臨の下地に過ぎぬ。」


■ボス撃破時
◆通常
アムザラク「―――識別完了、理解した。我が思考は我が母の為に非ず」
アムザラク「我が思考、願望へ至ることなく――悔恨である」

■エンディング
背景・町

トリーシャ「敵の進行は何とか押しとどめた。住民の避難も済んだし、後は…」

シャルティエル「今は安定してる。王都もすべて制圧されたわけじゃない」

ムサシ「そろそろ、いざって時のエクウェスとの合流場所なら知ってるっす」

トリーシャ「悔しいですが、しかたありません…今は体勢を立て直しましょう」

レア「誰か…来る…」
ミケイルが転移し、ゆっくりとレアに向かってミケイルが歩いてくる。

ミケイル「久しぶりだな、レアゾン」

レア「……えーと?」

ミケイル「本来、自己を持たずその上壊れている貴様に分かるはずもないか」

レア「まあ、いいけど。なんであなたはそういうふうに自分の世界に引きこもりがちなのさ?相も変わらずロマンがないよ、ロマンがー」

ミケイル「…それでも相変わらず、か」

シャルティエル「お前は…マクダレーナと一緒にいたアポストルか」

ミケイル「女神の直系か。無論覚えているさ。集落を滅ぼされマクダレーナ様に気まぐれで生かされ、地に付し、怯えていたお前の事は」

シャルティエル「俺はもう、マクダレーナを恐れはしない。お前も怖くはない」

ミケイル「ならばなぜ、5年前に貴様は姿を現さなかった?貴様はマクダレーナ様がいなくなったと知ったからこそ、この場に姿を現したのだろう?神との別離の裁定者よ」

シャルティエル「試してみるか?お前の命で」

ミケイル「ふん。貴様がレアゾンと共に行動したと知った時はただ疑問に思った物だ」

シャルティエル「お前、レアの事を知っているのか?」

ミケイル「知らなかったのか?それでよく連れ歩いたものだ。お前がレアと呼んだ者。
レアゾンはマクダレーナ様によって作られた我が同胞。姿と写し、模倣する力を持った存在。マクダレーナ様にとっては感情の値が一定を超えなければ人間以外を模倣できない失敗作だったがな」

シャルティエル「レアが、アポストル……?」

レア「私が…アポストル……そっか。マクダレーナを写し取ったんだね」

ミケイル「そうとも。
だが、レアゾンが写し取れるのは人間だけだ。完全な形でもなく、思念体であるマクダレーナ様を写し取ったことで、レアゾンとしての自覚や模倣の力も失われたようだ。」

レア「なるほど。それは納得は出来るなー。だから記憶がなかったんだ、私」

シャルティエル「そんなにあっさりと認めるのか…それでいいのか!?」

レア「ん……いや、まあ、私はもともと自分の正体を探してたわけだし。うん。あんまり嬉しくはないけどさ」

シャルティエル「……お前」

ミケイル「そして、姿形はともかく、マクダレーナ様の人格としてではなく世界を呪う術式として取り込んだ。だがしかし、我らアネラダガムに必要なのは世界を滅ぼす呪いではない。マクダレーナ様だ。
あのお方を取り戻さんと我らは全霊をもって作り上げた、この銀の腕を。これをもって術式を制御した時、マクダレーナ様が再臨するのだ」
ミケイル、銀の腕を掲げる。手の甲に救世石が嵌っている。


立ち絵指定:シャルティエル笑う

ミケイル「…なぜ笑っている?何がおかしい、女神の直系」

シャルティエル「……なに?」

ミケイル「そうだな。私は貴様に一つ疑問があった。女神の直系、貴様はなぜレアゾンを手元に置いた?」

シャルティエル「それは……」

シャルティエル「…………期待、していた……?」

レア「……―――」

ミケイル「そうか、そうか、そうか、そうか!―――そういう事か」

シャルティエル「何…?」

ミケイル「我らだけではなく、貴様も…マクダレーナ様を求めていたという事か!」

シャルティエル「何を、言っている…?」

ミケイル「生まれて、初めてだ。ここまでの喜びに打ち震えるのは……!愛も、憎しみも、求める心には違いがない。マクダレーナ様再臨は我らアポストルやマクダレーナ様を崇拝するも後の為だと思っていたが、誤解だったようだ!
マクダレーナ様復活は、この大陸の人間すべてが望んだことだ!その望みに、その再臨に、祝福だけでなく呪詛も加わるとは!混沌の名を持つ者にふさわしい!」

シャルティエル「勝手なとこを言うな。黙ってろ」

ミケイル「全ての人の総意を受け止める器であれば、それは新たなる神に相違ない。」

シャルティエル「神、だと?マクダレーナを神と思えと……?」

ミケイル「喜べ、女神の直系!新たなる神が、この大陸に君臨する時だ」

シャルティエル「マクダレーナが神であるはずがない」

ミケイル「新たなる神を称え、使命を果たせばいい。それでこそ貴様も値に秘められた使命を果たせるというものだろう」

シャルティエル「ふざけるな!」

シャルティエル、ミケイルに隣接

・イベント戦闘
シャルティエルVSミケイル
エンティクスの効果によりダメージを与える事が出来ない。


「冷静さを欠いたか。貴様にはマクダレーナ様再臨に立ち会う資格はない!」

「っ!」
 ミケイルはまるで見下す視線の如く。収束する閃光それは、一人の人間など、簡単に消し飛ばすだろう。

「消え失せよ、女神の直系」

「シャル!」
レアは、シャルティエルの前に躍り出る
庇う為に、シャルティエルを突き飛ばした。命を消し去るであろう魔術の前に右腕をかざす。
内側に宿るマクダレーナの知識を開放し、ミケイルの魔術を消し去るためだけの一切無駄のない術式を即興でくみ上げ、一切の無駄なく――まるで赤子を抱きとめる母親のようにやさしく消し去った。

「これは……マクダレーナ様の力!素晴らしい、なんという――」
ミケイルが感極まる。
衝撃も、そも、魔術の発動などなかったかのように。
初見の魔術に対して、そんな無駄な事をできる存在がこの大陸にどれだけいるだろうか。


「…シャル……大丈、夫?」
もっとも、そんな事をする意味はない。
その代償か。レアの髪の半分が、夜明けのような金から全てを否定するような白へ抜け落ちている。

「ッ―――」
シャルティエルを見下ろすレアの瞳は、あの日のマクダレーナそのものだった。

「う…うあ」
レアは苦しそうに呻く。

「ッ、…レア?」
法外な魔術を行使した代償か右腕が汚染されていく。いや、彼女の内側に潜んだ何かが解放されていく。

「みんな、伏せ、て…」
最早そこにその者の意思は介在しない。ただただ世界を呪う暴威がレアの右腕を通して、顕現していく。

「ヤバいっす!!!」
ムサシは、トリーシャを連れ建物の影へ逃れようとする。

「―――」
圧倒的な喜悦を称えた者。

「―――」
困惑と絶望の入り混じった者。

それらを巻き込んで、右腕が爆ぜ辺り一帯を吹き飛ばした。


To be continued……
Pass :
あんみつ

Re:使徒編6章 終わりの記録

2019/10/11 (Fri) 15:10:23
いろいろ呆けていたらすごい時間経ってました。
更新だけは停電復帰後行なったけど遅くなりすみません。
(映画のジョーカー見に行ったら泣いてしまって自分疲れてるんだなと思いました)

エクウェス→教団へ
フローレ・メルツェル→王に真意を質しに王城へ
レア→レアァア?!

術式が暴走した結果なんでしょうが、制御装置として銀の手を填めるために元々用意されていたギミックなのかもしれないですね。
果たしてシャル達は無事なのか……
(精神的にもトラウマスイッチで自己嫌悪とかもありそうだけど)
タイトル的にこれがレアと一緒にいた最後の記憶ってことなんでしょうが
期待していたこと本当に思っていたこと、願いがあったのならば、最後には叶うといいな、と思います……
Pass :
mm

Re: 使徒編6章 終わりの記録

2019/10/17 (Thu) 14:13:53
>あんみつさん
ご自愛ください。
更新してくださっているので私はこうやってオムニバスFEを書くことができるのです。


>銀の腕
教団の行動原理の一つです、術式マクダレーナはまともに制御できるのもではないので。
制御装置である銀の腕が完成することが教団が大きなアクションを起こすきっかけになる、という感じですね。


>期待していたこと本当に思っていたこと、願いがあったのならば、最後には叶うといいな、と思います……

うふふ。

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