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使途編4章

2018/12/17 (Mon) 15:27:37
使途編4章 使途の見る夢
=全体MAP・オープニング=

――夢を見る。あの方はどうして私を他の者達のように使ってくれぬのか。
俺も力なら負けてねえのに。なんでそんなに、嗤っている?
 なぜ僕たちを連れていってはくれないの?

 ――夢を見る。今の私は、私だ。求めていたものは、ここに在る。
私は今、満たされている事に気づいていないけど、きっとそれでいい。
 叶うのならば、この夢がいつまでも醒める事がありませんように。

◆ギルドの酒場
シャルティエル「レア…」
レア「ん?ふあ……おはよ、シャル。……どうしたの?」
シャルティエル「なんでもない」
レア「またマクダレーナの事、思い出した?」
シャルティエル「……忘れられる訳ないだろう」
レア「ねえ、なにがあったの?」
シャルティエル「…マクダレーナは……、マクダレーナはもういない。」
レア「…本当に私が近くにいて大丈夫なの?」
シャルティエル「レアはレアだ。マクダレーナとは関係ない」
レア「……本当に…本当にそう思うの?……もし私がマクダレーナだとしたら、それが、なんていうか…怖い?のに」
シャルティエル「馬鹿じゃないの?」
レア「あ、酷い!こっちは悩みが増えて困ってるのに!?」
シャルティエル「……もういい。好きに悩めばいい」
レア「…なーんでそこで適当なのさー」
ムサシ、登場。
ムサシ「どうもっす。……痴話喧嘩っすか?」
シャルティエル「……」
レア「べっつにー?で、なんか用?」
ムサシ「今、時間あるすか?」
レア「まあ、暇って程じゃないけど…ここの所、仕事が草むしりと雪かきしかやってないし。村の警備のはずが、誰も襲ってこなくて草むしりになったこともあったっけ。私は良いけど。…うん、シャルはだいぶ…」
シャルティエル「……」
ムサシ「護衛のつもりで草むしりはむしろラッキーじゃないっすか?」
シャルティエル「……」
ムサシ「そんな血気盛んなシャルさんには朗報かもすね。エクウェスからの大仕事、持って来たっすよ」
レア「良かったね、シャル」

ムサシ「さっそくっすけど、ビコード山賊団は知ってるすね?」
レア「何度か戦ったことがあったっけ。そうでなくても依頼書の中で名前が上がってるのは見たかな。結構大きな勢力なの?」

ムサシ「そっすね。最近のラニアでは、一番戦力が多いといても過言ではないっすし…ヴェルザンディのマフィアまがいの事までやり始めてるっす」
シャルティエル「それは…教団よりも優先するべき事なのか?」
ムサシ「教団…すか?」
シャルティエル「マクダレーナの残滓を放っておいていいのか」
ムサシ「向こうも今の所大したことはやっていませんし、マクダレーナを崇めてる、と言うのも一応裏側の事情っすし。まだ手を出せないんすよ」
シャルティエル「相手がアポストルでも…化け物相手でもそんな事を……!」
レア「シャル…」
シャルティエル「……」
ムサシ「そのあたりの詳しくは、ディルカさんに聞いてみてください。……仕事の日取りとか報酬とかの話に入りましようか」


■拠点会話


◆コメット
コメット「…はあ……」
コメット、いやそうな顔。
レア「…………どうしたの?」
シャルティエル「…研究室に戻ったんじゃないのか?」
コメット「聞いてくれる?この前回収したシューターのリペアの為に研究室に戻ったんだ……そしたら除雪用シューターの試作品が出来ててさあ……」
レア「うん?」
コメット「それが、それが…すっごく良かったの……!あのラニアの大雪に負けない重厚さ!戦いの為じゃないのにこんなのが出来るんだっていうさあ!この…さあ!
分かる?ダメだと思ってたものが、琴線に触れまくった僕のこの気持ちがさあ…はあ……」
シャルティエル「……知るか」
コメット「だから僕はもう、好き勝手撃たないとやってられないの!って訳で、研究室から試し撃ちの名目でシューター借り出してきたから。これからもよろしくね!」
シャルティエル「ええ…」
レア「……あ、ああ、うん……好きにしたら、良いんじゃないかな、もう」



◆フローレ(メルツェルの情勢講座)

メルツェル「よう。麗しの兵士さん」
フローレ「お前は…何の用だ」
メルツェル「いやあ、大変だろう?ビコード山賊団の件が片付いたら…この先、いよいよもって教団への対処が本格的になる。」
フローレ「軍でもあの山賊には手を焼いている…国が万全なら、あんな者達をのさばらせたりはしない」
メルツェル「連中はどの勢力にとっても無視できない。ほっとけばラニアが万全となった時でさえおいそれと手を出せない勢力を築く事だろうな」
フローレ「……」
メルツェル「まあ、そうなる前に何とかできそうで何よりだ。……だが、連中がいなくなれば、教団は動かざる得なくなる。ラニアにとっての大一番はその時だ。鍵となるのは」
フローレ「トリフォニア…王女」
メルツェル「分かってるじゃないか。……どうした?苦虫を噛み潰したような顔だが」
フローレ「……王女は、その責任を捨てて姿をくらました。そのせいでこの国が、残された人間がどれほど苦労をしたか。そんな人間がこの国の行く末を握る鍵になる…?」
メルツェル「……」
フローレ「……」
メルツェル「ラニアは英雄を求めている。「ラニアの皇帝」のような個人ではなく、人の上に立つ言わば天上の星を。前の戦争でラニアが手に入れそこなった物、だ」




■拠点買い物
鋼武器
鉄の大剣
鉄の戦斧
鉄の長槍
フィクスシューター
フェルムシューター
扉の鍵


■オープニング1
背景・天幕
ディルカ「ふー…」
フェードル「どうした、ディルカ」
ディルカ「エクウェスのリーダー…今更だが、こんな地位に納まるなんて思ってもみなかった」
フェードル「緊張しているのか?」
ディルカ「あたりまえだろ。エクウェスの長としてここまで大きな戦いは初めてだ」
アレックス「やっぱ、兄君の方が向いてんじゃないの?」
フェードル「それは違うぞアレックス。私では駄目なのだ。」
ディルカ「フェードルさんは異名が最悪なんだよな…」
シェリカ「グダグダ言っていないでさっさと行きなさい」

ディルカ「手厳しいな…じゃあ、行くぞ」

一枚絵:エクウェスの前に立つディルカ
ディルカの周りにはフェードル、アレックス、シェリカの姿がある。

ディルカ「エクウェス正式メンバーに加え、信用に値するギルドの傭兵達よ。集まってくれた事に感謝する」

ディルカ「先の戦争に比べれば小さなものかもしれない。だが、エクウェス発足以来、最も大きな戦いとなるだろう。
この国にこれ以上悪をのさばらせることはあってはならない。これは、ラニアの未来をつかみ取る戦いである!」

■オープニング2
ビコード山賊団のアジト内。

ビコード「へへ、で?俺くしに今更教団さんが何の用なんだい?」
アンディ「ずいぶんと調子がよさそうだな?」
ビコード「おかげさまで…」
アンディ「その力、マクダレーナ様の加護である事を忘れるな」
ビコード「気にくわいませんわ。あなたなら、…天使とやらも超える器ぐらいあるはずだろうのに」
アンディ「……私は天使様に尽くす事によって最も力を生かせる。そして、天使様への侮辱は許さん」
ビコード「ふふ…そうか、い。そおういましょう…………俺様も、意地があるからなあ」
アンディ「この戦いの後の権を守っていただければ」
ビコード「手筈通り、この戦いの後生き残った俺くしの手勢は、教団に合流する。ふふふ」

アンディ「…こいつらのおかげで混沌の残滓を集まった
天使様はこの結果に納得していただけると良いのだが…。この男所詮はこの程度か」


■オープンニング3
ビコード山賊団の砦前。

ムサシ「改めて、説明するっす。本隊が正面からぶつかってる間にこっちは裏口を探って、内部に潜入して戦況の混乱を狙って、臨機応変に動く感じっすね」
シャル「……」
レア「……」
コメット「撃って撃って打ちまくる!心置きなく撃てるぅ!」
フローレ「……うるさい」
コメット「…ゴメン」
ムサシ「ともあれ、ほかにも数班、同じように潜入するっす。」
シャルティエル「……」
ムサシ「ま、死なない程度に暴れればいっすよ。シャルさんはまだ日も浅いっすし、ラニアの為とか、ギルドへの義理とかそういうの考えすぎても、面白くないすし?」
シャルティエル「…さすがにそこまで不義理じゃない。甘く見るな」
ムサシ「そっすか。…レアさん?」
レア「あ…。なんかさ、こんな時に言うのもなんだけど、こうしているのが楽しくってさ。
皆でこうやって大きな目標に向かっていくの――こんな気持ちになるの、生まれて初めてだから」
シャルティエル「…生まれて?」
レア「まあ、それはそれで変か。一応昔のこと覚えてない訳だし」


■戦闘準備画面へ


■戦闘

基本的には、少しづつ
城塞戦のセオリーを守っていけば、おかしな苦戦をする事は無い。

NPCは城門の付近で敵をせん滅し続ける。しかし、城門付近を延々とウロウロしている。扉の鍵がないからである。
鍵を開けて彼らに戦ってもらえれば途方もない戦力となるだろうが、NPCが全てを終わらせてしまうだろう。
ビコードがどうしようもなくなったらフェードルに何とかしてもらおう。

ビコードの本来のクラスはローグ。


勝利条件:敵将撃破
敗北条件:シャルティエルもしくはレアの死亡
敵:ビコード山賊団
NPC:エクウェス

・NPC

フェードル
LV:18
HP:58 力:25 魔力:5 技:29 速さ:25 幸運:14 守備:20 魔防:15 体格:14 移動:6
剣S 斧A
属性:氷
所持品:銀の剣 トマホーク 特効薬
戦闘力:
銀の剣:攻撃力38 命中145 攻速25 回避64 必殺14 必殺回避14 防御20 魔防15
トマホーク:攻撃力38 命中125 攻速25 回避64 必殺14 必殺回避14 防御20 魔防15射程1~2

傭兵×4(フェードルに追従)
レベル:15
 クラス:傭兵
 持ち物:鋼の剣 傷薬
HP30 力10 魔力0 技11 速さ10 守備4 幸運4 魔防0 体格10 移動5
戦闘力:
鋼の剣:攻撃力18 命中99 攻速10 回避24 必殺5 必殺回避3 防御4 魔防0



・敵
ビコード山賊団×4
レベル:9
 クラス:盗賊
 持ち物:鉄の剣 盗賊の鍵
HP26 力6 魔力0 技6 速さ14 守備5 幸運0 魔防1 体格10 移動6
戦闘力:
鉄の剣:攻撃力11 命中102 攻速14 回避28 必殺3 必殺回避0 防御1 魔防1


ビコード山賊団×6
レベル:10
 クラス:ソルジャー
 持ち物:鉄の槍 傷薬
HP28 力5 魔力0 技7 速さ6 守備6 幸運1 魔防0 体格10 移動5
戦闘力
鉄の槍:攻撃力12 命中94 攻速6 回避13 必殺3 必殺回避1 防御6 魔防0


ビコード山賊団×10
レベル:10
 クラス:山賊
 持ち物:鉄の斧 手斧 
HP32 力12 魔力0 技5 速さ7 守備2 幸運2 魔防4 体格15 移動5
戦闘力:
鉄の斧:攻撃力 命中86 攻速7 回避15 必殺2 必殺回避2 防御2 魔防4
手斧:攻撃力 命中71 攻速7 回避15 必殺2 必殺回避2 防御2 魔防4


ビコード山賊団×8
レベル:10
 クラス:シャーマン
 持ち物:ミィル 
HP25 力0 魔力8 技10 速さ7 守備2 幸運0 魔防7 体格10 移動5
戦闘力:
:攻撃力15 命中101 攻速7 回避20 必殺5 必殺回避0 防御2 魔防7


ビコード山賊団×2
レベル:10
 クラス:シューター
 持ち物:フェルムシューター
HP24 力10 魔力0 技10 速さ0 守備9 幸運0 魔防1 体格10 移動3
戦闘力:
フェルムシューター:攻撃力15 命中76 攻速0 回避0 必殺5 必殺回避0 防御9 魔防1 射程3~5


ビコード山賊団×2
レベル:10
 クラス:シューター
 持ち物:フィクスシューター
HP24 力8 魔力 技8 速さ0 守備10 幸運0 魔防0 体格10 移動3
戦闘力:
フィクスシューター:攻撃力16 命中96 攻速0 回避0 必殺4 必殺回避0 防御10 魔防0 射程3~10



BOSS:ビコード
クラス:■■■
レベル:10
 持ち物:ノスフェラート スレンドスピア どちらか装備していない方をドロップする) 
スキル:混沌の残滓(すべての武器が使用可能になるが、クラスが不明になる)
 HP:40 力:13 魔力:15 速さ:14 技:10 守備:5 幸運:0 魔防:5 体格:9 移動:7
武器レベル:剣S 斧B 槍A 理A 闇A 光E 杖E 
地形効果:玉座

戦闘力
スレンドスピア:攻撃力25 命中90 攻速14 回避40 必殺5 必殺回避5 防御5+3 魔防5+5
ノスフェラート:攻撃力30 命中90 攻速5 回避40 必殺5 必殺回避5 防御5+3 魔防5+5

◆敵増援

10ターン目まで毎ターン登場

剣士(鉄の剣持ち)×2
山賊(鋼の斧持ち)×4
シューター(フェルムシューター持ち)×2


・宝箱
銀の剣
青の宝玉
ソードバスター
イクリプス


■ボス初戦時
ビコード「俺くしが最強の山賊だアアあ!ハハははハハハはは!」


■ボス特定会話
VSシャルティエル
シャルティエル「お前…どこかで…」
ビコード「なんだ…小僧」
シャルティエル「いや…お前は、怖くない」


VSレア
レア「――…ッ、この、感覚…どこかで…」
ビコード「あなたは…ふふふ。私の売レ真ウる女ダて」
レア「……何かが、混ざっている?」


VSフェードル

フェードル「貴様がビコードだな?この国の為だ倒れてもらう」
ビコード「ふふフフはハはハハハはは!貴方如きが…この俺くしニ、勝てる?か?」
フェードル「正気ではないのか?まさか…」


■ボス撃破時

◆通常
ビコード「ぐふ…あ?寂、し……?違う…俺、様、の、じゃない」

◆レア
ビコード「…がは…あ、違う…私?は…」
レア「……なに、これ。ッッ!?」

■エンディング
背景・城

◆ボスをレアで撃破した場合。
レア「っ!!??」

→記憶へ。


◆それ以外

シャルティエル「終わったな。…レア?」
レア「ううん、ちょっと………これ、は」
ビコードがいた場所にレアが移動する。
シェリカ、現れる。
シェリカ「それに触れてはいけない!」

フラッシュ。
一瞬だけ一枚絵。
一本の木。玉座に座る一人の女性。その姿はとても、寂しそうで…
レア「――どこにも、行けない」

◆記憶
■■■■「…なんだ、僕の仕事はもう終わり?」
グラフィックはセイシェルの貴族風の男。
マクダレーナ「ええ。珍しく役に立ったわ。後は」
■■■■「結構気に入ってたんだけどなあ、今の僕。残念残念」
マクダレーナ「もうその姿は必要ない。次まで待っていなさい」
■■■■「きっとまた使ってよ?マクダレーナ」


……

レアの触れたものが消滅する。
レア「今のは…」
シェリカ「山賊団の首領も汚染されていたようね…ビコード山賊団の発展の原因はそういう…」
シャルティエル「何か知っているのか?」
シェリカ「当然よ。私の研究対象だし。レア、なんともない?自分の中に何かがいるような違和感は?」
レア「何か、見えた気がするけど……別にそんな事はないけど」
シェリカ「何か?詳しく聞かせなさい」
レア「えーっと…寂しそうにしてる女の人が玉座に座って…」
シェリカ「髪の色は?体格は?」
レア「小柄で…栗毛だったかな?」
シェリカ「それは…そう……もちろんその可能性は考えていたけど…少なくとも要素の一つは確定…つまり…」
シャルティエル「どういう事だって聞いている。さっきのは何だ?レアは大丈夫なのか?」
シェリカ「…知らなかったの?混沌の残滓はこの大陸を蝕む大きな問題の一つよ」
シャルティエル「混沌の残滓?」
レア「そういえば、聞いた事あるかも…確か、疫病だったっけ?」
シェリカ「疫病、ね。一般的にはそんな風に言われてるの?実態は…ああ、ちょうど分かりやすくアレが来たわね」
シェリカの指先さす先にある空に舞う異形なる存在の一枚絵。
シャルティエル「あのクジラモドキに関係あるのか?」
レア「……」
シェリカ「異形なる存在と呼称されているマクダレーナの残したもの…混沌の残滓はあそこから発生し、地上に降り注いでいる」
シャルティエル「…」
シェリカ「これまでの記録から推測するに、混沌の残滓は人間を侵食しその心を蝕む代わり、知識を与えているらしい」
レア「知識?」
シェリカ「異形なる存在から流れ落ちたという状況証拠、残滓に汚染された者の証言や、魔力波長、マクダレーナの知識という事はほぼ確定、か」
シャルティエル「…マクダレーナの、知識を得る…」
レア「シャル?」
シャルティエル「それは、マクダレーナが復活するって、事か?」
シェリカ「いいえ。残滓の宿主はマクダレーナにはなれない。彼女の狡猾さも、魔術も、知識も持っていたとして…あなたはマクダレーナになれる?」
レア「……」
シャルティエル「ふざけるな!俺があんなものに?…なる訳がないだろ!!」
レア「シャル!落ち着いて!」
シェリカ「ほらね?誰だって、他人になりたいって思う訳ないでしょ?ビコードもあれだけ汚染されてなおマクダレーナとはあまりにもかけ離れている。彼女が山賊たちを支配してそれで終わる訳ないでしょう?行動原理が、元の人間から変わってない」
シャルティエル「……ッチ」
レア「もし、なれるとすればそれはどんな人?」
シェリカ「さあ?完全に自分自身を持たない人間、とかじゃない?」
レア「……えーと」
シェリカ「それじゃあ、私はこれで失礼するわ。……今回は思った以上に有益な情報が得られた。混沌の残滓から安全に魔術や情報だけを抜き出す方法があれば、それはそれで…」
レア「ちょっとまって」
シェリカ「異論は挟まない。さよなら」
 シェリカ、去っていく。
レア「物知りだけど勝手な人だなあ…まあ、いいけど」
シャルティエル「……」
レア「さ、帰ろっか。今日も働いたし」
シャルティエル「……そんな適当で良いのか?」
レア「ん?…えーと?」
シャルティエル「…だから、自分の事だろ。昔の自分の事が知りたいんじゃないのか。それまでに何かあったら…」
レア「それもそうなんだけどね……なんか、なんだろ…記憶が戻ったら――シャル、あなたと一緒にいられなくなるかもって思うと…うん。今は別にいいかなって」
シャルティエル「………なんだそれ。」
レア「なんだろうね?わっかんない」
笑顔のレア。

◆雪原の太陽

モンテーロ「大臣殿…私に何か?」
新大臣「長らく行方がつかめなかったトリフォニア様の行方がつかめました」
モンテーロ「先の戦争の少し前に姿をくらました前王フォルトゥナ様の忘れ形見…正当王位継承者…でしたか。…失礼ですが、何故彼女は出奔を?」
新大臣「さて。我々には王たる者の心の内など王ならぬ我らに測れるものでしょうか?前王とて、その心内を我らが察する事ができていれば五年前の悲劇は回避できたのではないでしょうか?」
モンテーロ「どの道喪われた物は戻りません。…重要なのは今どうするかでしょう」
新大臣「…そうですな。ともあれ、彼女にとって離宮の居心地が良くなかったのは確かでしょう」
モンテーロ「……それで私に何の御用でしょう」
新大臣「あなた方セイシェルの騎士にトリフォニア様のお迎えをお願いしたいのです」
モンテーロ「我々が行ってもよろしいのですか?」
新大臣「はい。…お恥ずかしい話ですがトリフォニア様の身を案じればこそ。あのお方…カーティス王の疑惑はご存知でしょう?」
モンテーロ「今の地位に納まったのは前戦争においてマクダレーナに取り入ったからだ、という話ですか?」
新大臣「はい。あれは事実なのです。あの方は戦争の際にマクダレーナの力を借りて王となった。そして今、アポストル共に居場所を提供し教団を許容し、何かを企んでおられる」
モンテーロ「トリフォニア様を暗殺する心算である、と?」
新大臣「お恥ずかしい話ですが。カーティス王がアポストルと手を組み、態勢を盤石に保ちたいというのならトリフォニア様は邪魔者でしかありえないでしょう。……もはや、あなた方セイシェルの人間にしか頼る事が出来ないのです」
モンテーロ「王の手の者は信用できない…と。では、貴方は?貴方の考えを聞かせていただきたい」
新大臣「……私はただこの国の安定と平和を望んでいるだけです。この国はあまりに災難に見舞われた。それがたとえ、カーティス王に歯向かう逆賊となろうとも。ラニアの臣としてこの国をこれ以上、混沌の坩堝とするなど断じて許すわけにはいかないのです」

モンテーロ「分かりました。お受けしましょう。ラニア復興の為に」

To be continued……

Pass :
あんみつ

Re:使途編4章

2018/12/20 (Thu) 00:49:00
おつかれさまでした。
さらばビコード山賊団……

教団の実働として山賊団が生まれたのか、山賊団の頭が残滓に蝕まれたのか。
後者っぽい感じがしますね。
混沌の残滓を集めるための駒として動いていたようですが……

無意識下でレアも自分の正体かもしくは近しい事実に気づき始めているような気もしますが
レア自身が細かいことを気にしないタイプなので(自分に気づいていない振りをしている?)、どうなんでしょうね。
次はトリーシャさん参戦でしょうか。
山賊団がいなくなった今、教団との衝突が表立ってくるようでその辺りも関わってきそうですね。
フローレさん的には今回の最後の方の新大臣の会話がもし耳に入ったらキツそうですが、端から見たらどう考えてもそう見えてしまいますよね……カーティス王の真意がどうあれ。

閑話休題
実は私昨日気づいてしまったのです……
使途は、使徒なのではないか、と。
まぁこのWiki検索してみたら最初から使途表記になっているっぽいので気にする必要もないような気もするのですが
少しずつチクチク直します。
(ついでにリンクも張り忘れたので後日張ります……Orz)
Pass :
mm

Re:使途編4章

2018/12/20 (Thu) 21:28:32
>教団の実働として山賊団が生まれたのか、山賊団の頭が残滓に蝕まれたのか。
後者っぽい感じがしますね。

後者ですねー。
ビコードが浸食され、マクダレーナの力(≒思考)の一部を振るえるようになったことにより、彼の山賊団は周囲の悪党を引き込み拡大していきました。
そこへ教団が目をつけ自分たちの目的のために接触し、良好な関係を築いた。
といった感じでしょうか。

>今後の展開
トリーシャの出番ですよー。
私はもっぱらトリフォニアと呼んでおります(ラニア家臣感)

レアは…まあ、ようやく自分の正体へのつながりをやっと掴んだ…といったところです。でもまあ、シャルと一緒にいる事の方が今の所楽しいのかもです。
まあその辺り7章からで大幅に盛り上がりを見せる予定。

>使途使徒
あ!(今気づいた顔)
そ、そうですね。き、きっとあれですよ
アポストル達の命の使い方とかそういう意味なんですよきっと。(言い訳)
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