支援投下します。
設定は大陸歴907年で統合編にリフィルが同行したら、というifです。
なんかもういろいろとご了承ください。
一応予定はありましたし、ページができてしまったので投稿いたします。
ソフィアって属性が氷の人と喧嘩するジンクスでもあるんだろうか……
大きいソフィアを書くのは初めてなうえどうしても深い所に迫らないといけなかったので、これは違うぞ!というご意見がおありでしたら遠慮なくお願いします。(特に名無しさん)
ソフィア×リフィル
C´
リフィル「お久しぶりです。ソフィア様」
ソフィア「……そんなに畏まらなくてもいいじゃない。今の私はエスナールの公妹じゃなくて、リフィルと同じ一人の騎士なんだから」
リフィル「失礼いたしました。ですがいくらご立派…になられたとは言ってもソフィア様はソフィア様ですから」
ソフィア「もう。お姉さまを相手にはもっと砕けて話していたと思うんだけど」
リフィル「……ええ、そうですよ?マルギット様がマルギットでしたから」
ソフィア「確かにいい主従だったと思うわ」
リフィル「一言では言い表せないでしょう」
ソフィア「……リフィルはお姉さまと肩を並べて戦っていたのよね」
リフィル「はい」
ソフィア「少し羨ましい。私は今までお姉さまの背中を追いかけてきたから」
リフィル「貴女はあのころ、同じ土俵に立つことを考えもしていなかったかと存じます。
それに結局、私には何もできませんでした。守る事も、共に倒れる事も……」
ソフィア「……」
リフィル「申し訳ありません。少し感傷的になりすぎました、失礼します。お怪我をされた時にでも呼んでください」
リフィル、退場。
ソフィア「あ…待って……」
・B´
ソフィア「っふ!」
ソフィア、縦に揺れる。
ソフィア「やあ!」
ソフィア、縦に揺れる
リフィル「……」
ソフィア「たあ!……リフィル?」
リフィル「鍛錬ですか?お疲れ様ですソフィア様」
ソフィア「一人だからただ剣を振るうだけだけど。しっかりエイルを守れるようにならないといけないわ。
それに、お姉さまはこんなものじゃなかった。そうでしょ?」
リフィル「…それは、そうですが。
鍛錬と言えば、杖を教える約束をしていましたね。結果として反故にしてしまいましたが。貴女が」
ソフィア「そうだったわね。でも、今はいいわ。いつか機会があったらね」
リフィル「……貴女は何のために騎士になったのですか?」
ソフィア「どうしたの、いきなり」
リフィル「マルギット様になるためですか?」
ソフィア「え……?」
リフィル「それで、そうやって己を捨てて己を犠牲とし、事を成して何の意味があるのです」
ソフィア「違うの!話を聞いて」
リフィル「私は貴女が騎士であることを認めません!
穏やかに生きていてほしかった、誰かになろうなどとしてほしくはなかった!」
ソフィア「勝手な事言わないで!そんな事私の勝手でしょ。それにお姉さまの事はあんなに応援してたのに!」
リフィル「っ……」
ソフィア「……」
リフィル「……すみません。冷静さを欠いてしまったようです。これでは【守護剣の鞘】の名が泣きますね」
ソフィア「…リフィルは……私より、お姉さまに生きていてほしかったの?」
リフィル「誰がそんな事を望むものですか!二度とそんな事を言わないでください!」
ソフィア「!…」
リフィル「私には今の貴女のありようを否定する事しかできません。マルギット様の在り方はマルギットだけの物ですから。
ですから、私の事はどうか放っておいてください。エスナール家は没落し、最早私たちは無関係です」
ソフィア「リフィル……」
A´
ソフィア「リフィル、私貴女に言いたいことがあるの」
リフィル「なにか御用でしょうか、ソフィア様。放っておいてください。そもそも貴女に合わせる顔など始めから無いのです」
ソフィア「それでも、聞いて」
リフィル「……」
ソフィア「この前リフィルに言われて考えたの。いろいろ考えたけど、
そんなつもりはなかったけど……確かに私はお姉さまになろうとしていたのかもしれない」
ソフィア「でも、そうだけどそうじゃないの。お姉さまが成せなかった理想を叶えて、それを守っていく。
今はまだ届かないけど。お姉さまの見る事の出来なかった世界を守る。それが私の理想だから」
リフィル「……でも結局、“お姉さま”なんですね」
ソフィア「ええ、そうよ。きっとそれは私の闇。だからこそ逃げないって決めたの。
だってそれが私だから」
リフィル「嗚呼、本当に、ご立派になられて……。それに比べて私は……」
ソフィア「ダメなんかじゃない。貴女は、お姉さま――誉れ高きセイシェルの守護剣の鞘。
それに、私にとっては――甘えさせてくれるお母様みたいだったから」
リフィル「……」
リフィル、微妙な表情。
ソフィア「どうしたの?何かおかしなこと言った?」
リフィル「お母さま……お母さま…。いえ、その……私は……
恐れ多いと言いますか、なんといいますか…」
ソフィア「お母さま?」
リフィル「もうそれでいいです。……いえ、そう呼んでもらっても構いませんが、だからこそ一つだけ約束してください」
ソフィア「なに?」
リフィル「貴女は、幸せになってくださいね」
ソフィア「!…」
リフィル「約束ですよ?でないと私、怒りますから」
ソフィア「それは怖いわ。昔からリフィルは怒ると怖いんだもの。……一番怒られていたのはレイスだったけど」
リフィル「そうでしたね。私が叱るとレイス様はよくモンテーロの部屋に逃げ込んでいました」
ソフィア「今でも仲がいいのよあの二人。レイスが成人のお祝いに剣をもらったって喜んでいたわ」
リフィル「ふふ……」
ソフィア「どうしたの?」
リフィル「いえ。ただ帰って来て良かった、と」
リフィル、ソフィアの頭をなでる。
ソフィア「え?」
リフィル「いいでしょう?」
ソフィア「…うん」